知 事 答 弁

 安田議員のご質問にお答えを申し上げます。

 最初に、消防学校の施設の問題でありますが、ご指摘のとおり、常備消防は基本的には
市町村の仕事でありますが、その市町村の消防職員の研修は県の仕事であります。県が
米子市に県立の消防学校を設けて、そこで教育訓練を行っているところであります。

 その消防学校に女性を受け入れる設備が整っていないのではないかというのは、その通
りでありまして、これはこれまで女性の入校者がいなかったということの結果でありますが、
今後、女性の方が消防士なられるということは当然予想されますので、これは必要な設備、
手当てなどにつきまして、早急に整備をしたいと思います。それに向けて検討をしたいと思
います。

 県の人権救済手続条例を全国に先駆けて確立し、それを運用するということであれば、
県内のいろんな人権に関わってきた方々とよく連携をとるべきではないかというのは、その
通りだと思います。もちろん新しい条例が成立をいたしまして、それによって相談員の方で
ありますとかいろんなスタッフをお願いしなければいけないわけでありますから、その際に
そういう造詣の深い方、経験を積まれた方にお願いするということも当然出てくるのであり
ますが、それとは別に人権擁護委員の皆さんでありますとか、いろんな人権に関わっておら
れる方々と日常連携をとりながら、条例の目的が達成されるように努力をするということは
必要だろうと思います。

 人権擁護委員の皆さんの連合会に対する助成金を復活させるべきではないかというご趣
旨のお話だったと思うのですが、先ほど申しました通り、実は助成金があって、それが切ら
れたということを私もうかつにも知らなかったのであります。

 安田議員の質問を伺いながら、実はちょっとばつが悪いなと思ったのであります。といい
ますのは、昨年度、人権擁護委員の皆さんと県庁で意見交換をしたのであります。私が知
事になりましてから都合2〜3度やったのです。昨年度もやったのです。大勢の皆さんが県
庁に来られまして、そこで人権問題について、私も人権擁護委員の皆さんの活動ぶりなど
を伺ったのです。県の人権施策などもそこで紹介をしたりしまして意見交換をして、非常に
会議の実が上がったと私は思っているのであります。

 確かに実感としてやっぱり高齢者の方が多いものですから、私のほうから激励をいたしま
して、皆さんのやっておられる仕事というのは非常に大切なことなので、ぜひこれからも頑
張ってください、県も一層力を入れますというようなそういう雰囲気で終わったのであります。

 ところが、結果として、その会議の結果では全くないのでありますけれども、助成金がばっ
さり切られたということで、今日そのことを知ったものですから、私としては非常にばつが悪
い。激励しておいてその裏で、12万円だそうでありますけれども、助成金をばっさり切った
とそういう結果になっておりまして、私は残念でなりませんのは、そういう人権擁護委員の皆
さんとの意見交換会に県の職員も出ていたわけであります。たしか、人権局の職員もいたと
思うのでありますけれども、そういう私が人権擁護委員の皆さんを激励し、これからも一緒
に頑張りましょうというやりとりがあったにも関わらず、それと関係なく助成金を予算から落
としていたという、私に一言言ってもらえれば、それは切らないでおこうねというふうに当然
言ったと思うのでありますけれども、何の報告もないまま、相談もないまま予算から消えてし
まっていたということは、私は大変残念に思っているのであります。

 今年のことはしようがありませんけれども、来年度、ちょうど今予算編成の最中であります
ので、これは少し検討してみたいと思っております。

 大勢の職員で一つの組織で仕事をしておりますと、やっぱりどうしてもこういうそごが生じ
るのであります。そのことを痛感をいたします。でありますので、常任委員会等の場があり
ますので、ぜひ目を皿のようにして見ていただければと思います。





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